毎度毎度の久々更新。
ネタはあるんです。ヤル気が無いんです。
っと言う訳で、「千代田の松」ってややこしいよね?って話。
名前はよく聞くんですが、コレって人によって指す植物が違いますよね。
自分が把握してるのは3種類。
- ロンギフォリウム
- コンパクツム
- グラウクム
上記3種類は売り場によるけど「千代田の松」って札がついて売られてたりしますね。
そんな訳で検証です。
とりあえず’ロンギフォリウム’って呼ばれるやつから書いてみる ↓
某所で「千代田の松」、「ロンギフォリウム」として売られている株。
尖り葉で、現在はピンク色に紅葉中。夏場は緑色。
木立はあまりしないで意外とロゼットは崩れない。
で、こいつはロンギフォリウムではなく、
パキベリア グラウカ(×Pachyveria ‘Glauca’)。
純血のパキフィツムじゃなくてエケベリアとの交雑種。
純血のパキフィツムじゃなくてエケベリアとの交雑種。
で、本物のロンギフォリウムはと言うと ↓
こいつ。
まぁ千代田の松とは関係ないかもですけど一応ね。
まだ入手して間もないんで、イマイチ確証ないんですが、葉の特徴は根本からコキンっと90度位上に立ち上がる。若い葉は筒っぽくてだんだん平たくなるのか、上に行くにつれて扁平葉が出るのか、これから様子見。花も確認したいところ。
パキフィツム ロンギフォリウム(Pachyphytum longifolium)
次にコンパクツムとグラウクムで出回ってるやつら。
コンパクツムで出回ってるのは ↓
これね。
今は黄色と言うかシミっぽいと言うかこんな色だけど、夏場は緑色。
ズングリでカクカクの葉。結構幹太で木立っぽくなるのか、たまたまなったのかこんな姿。
これが何だか微妙にわからなかったんだけど、おそらく Pachyphytum ‘Chiseled Stones’ ってやつっぽい。
一般的にはP.compactumと呼ばれるけど、花が違うから別物じゃないかって事みたい。
P. hookeriが片親のハイブリッドなんじゃないかって感じなのかな?
Chiseled Stones、訳すと「彫りの石」。彫刻って事なのかな。
ちなみに、中国の人はだいたいコレを「千代田之松」っと呼んでました。
ちなみに、中国の人はだいたいコレを「千代田之松」っと呼んでました。
うちで咲いてた画像ありました。
最後、グラウクム ↓
アメジストって別名でもたまに見かける、冬には綺麗な紫色になるやつ。
これも千代田の松って札がついて売られてたりしますね。
これも千代田の松って札がついて売られてたりしますね。
上のコンパクツムって呼ばれるやつよりもスマートな感じの多少尖り葉。
グラウカよりは小さめで葉も短い。
グラウカよりは小さめで葉も短い。
パキフィツム グラウクム(Pachyphytum compactum)
「Pachyphytum compactum var. glaucum」って感じでどこかで見たけど、どやら調べても var. glaucum(変種グラウクム)ってのは出てこないね。グラウクムって名前がどこから来たのかサッパリわからない。
「Pachyphytum compactum var. glaucum」って感じでどこかで見たけど、どやら調べても var. glaucum(変種グラウクム)ってのは出てこないね。グラウクムって名前がどこから来たのかサッパリわからない。
これが学名だとおそらくコンパクツム(Pachyphytum compactum)なんだろうと思う。
夏は綺麗な緑色だし、花もリンク先のアレだね。
↑ コレもついでに。
メキシコの気候がよくわからないけど、むこうでこの色が出ないんだろうと勝手に推測。
ー まとめ ー
ま~ややこしいね。
左側流通名、右側学名でまとめると、
左側流通名、右側学名でまとめると、
- ロンギフォリウム → パキベリア グラウカ(×Pachyveria ‘Glauca’)本当のロンギフォリウムはパキフィツム。
- コンパクツム → パキフィツム チゼルドストーンズ(Pachyphytum ‘Chiseled Stones’)
- グラウクム → パキフィツム コンパクツム(Pachyphytum compactum)
以上3つが「千代田の松」って名前で混同されててややこしいので、もう「千代田の松」って流通名は使わない事にしました。
っと、今のところはこんな感じで。
っと、今のところはこんな感じで。
もし、本当はこうだよ~って知ってる人いたら訂正していただけると助かります。
あ~書こうと思ってたのでスッキリした!
千代田事情がよくわかりました。
こいつらは葉が密着していた時の名残が、ブルームの模様となって残るので、
それでChiseled Stonesなんですかね。
誰かの勝手命名だと思いますが、アメジストという名も、
紫色の葉に加えて、ブルームの模様を宝石の稜に見立てているように思います。